カーボンオフセットのしくみ

G8北海道洞爺湖サミット記念「レガシー・カーボンオフセット サミットの森」とは

サミットの森

「サミットの森」とは、環境負荷を低減したいと考えている企業や個人に資金を募り、そのお金をもとに北海道の市町村などと協力して植林、間伐などの森林管理を行うことによりCO2を吸収する「カーボンオフセット事業」のことです。具体的には、A町で管理するエリアに植林や間伐を施業し、20年間その森林を育成した場合の CO2の吸収量を算出して、証書を発行しています(間伐の場合は、次回の間伐計画までの年数を元に算定)。持続可能な社会を構築するために、国内初の循環型社会モデルを目指しての「サミットの森」づくりがG8北海道洞爺湖サミットを記念して2008年より始まりました。この事業は地域経済に着実に貢献し、オフセットされたものが着実に地元に遺産として残るという意味を込めて「レガシー・カーボンオフセットサミットの森」と名付けられました。

カーボンオフセットは免罪符か?

免罪符とは、自分たちの罪をごまかすための用語として用いられますが、現代社会において、CO2をゼロに向けて努力をすることには限界があります。そこで、どうしても削減できなかった分をいかに最小限にとどめるのかが重要です。削減できなかったCO2は何らかの形で補わなければなりません。そのためには、①排出権にて調達する方法、②植林などで補う方法があります。
一方で、日本が抱える森林管理は国や自治体の体力低下により計画通りすすんでいないのが現状です。北海道の森林は日本の面積の1/4を占め、CO2吸収源としても、大変重要な役割を果たしております。
私達NPOは、カーボンオフセットが免罪符にならないために3つの方針を立てています。

  1. 1.カーボンオフセットを希望する事業者・個人には自主的なCO2削減努力の協力依頼を行う。
  2. 2.オフセット先への施業は、整備が遅れている森林管理を優先する。
  3. 3.オフセット先の森から生まれた地材などを循環型社会で利用する仕組みを作る。

カーボンオフセットはなぜ始まったのか?

カーボンオフセットは、今から10年ほど前、英国航空など航空会社の利用者を対象に、大量に消費する燃料から排出されるCO2を利用者が自ら負担する形で始まりました。集められた資金は、途上国などで持続可能なエネルギー事業に利用するために使用され、新たな社会的スキームとして世界から注目されました。

カーボンオフセットの実施内容

事業の流れ:「委託事業方式」

カーボンオフセットにかかる費用とCO2吸収量の関係

カーボンオフセットにかかる費用は排出権などと異なり、施業する内容によりコストが算出されます。私たちNPOでは、

カーボンオフセット費用

※国内のCO2をカウントする京都メカニズムには該当しません。
※また、J-VERについては現在のところ認証予定はありません。

現地の様子

美幌町

植林の様子

白旗山

各団体の取り組みの詳細をご覧いただけます

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